Q.親の言う通りの職種に就職をしたくないのですがどうしたらよいでしょうか?
就活を控えた学生ですが、両親との関係で悩んでいます。
もともとうちの親は教育に熱心で、私が高校、大学と進学をするときにもかなり積極的にかかわりをもってきました。
それでもなんとか自分がなりたい職業に就きたいと少しずつ自分の意見を言うようにして、将来自分が就きたい仕事を目指せるように学部を選んできました。
ですが就職活動を意識するころになり、これまでにないほど強固に私の将来に口出しをするようになりました。
私はもともと理系の勉強が好きで、将来は海外で活躍できるようなエンジニアになりたいと思い勉強をしてきました。
ところが両親は外資系の企業は信用できない、もっと安心して働くことができる国内の企業にしろと言ってきます。
私は国内の工業は大手がほとんど牛耳っていて開発などをしようとしても組織の中でしか動けないのではないかというイメージがあるのですが、両親に言わせるとそうした大きなところで安定的な仕事をすることが一番将来のためになるということです。
私は大学で勉強をしてきた知識や技術を生かしてもっと自分で何かものを開発していく仕事をしたいのですが、それは両親の言うように「夢を見すぎている」ということなのでしょうか?
なんとか両親を説得したいのですがどうしたらよいでしょうか?
A.両親への不安を取り除いてあげるのが大切です
若いときの仕事選びはやはり自分が思い描いていたような分野に進みたいですよね。
しかし年齢を重ねてくるとどうしても安定志向になってしまうので、企業や業務内容に何か不安が感じられるところは危ないといった気持ちが先に出てきてしまいます。
質問者さんのご両親は昔から子供の教育に熱心だったということなので、おそらく本気で子供のことを心配されているよい方たちなのだと思います。
子供が大切だからこそ、失敗をしてもらいたくない、いつまでも自分たちの手の届くところに置いておきたいと思うのでしょう。
正直なところここでどちらを選択するのがよいかということははっきり断言することはできません。
将来のことはわかりませんので、例えば質問者さんが両親の反対を押し切って海外の支店のある企業に就職をしたもののそこでうまく評価を得られなかったりして後悔してしまうかもしれません。
反対に親の言うことを聞いて地元の企業に就職をしたけれども、やはり毎日つまらなくて公後悔ばかりを感じるということもあり得ます。
結局のところどちらを選びどんなことが起こっても多少の後悔はついてまわるということです。
そうした将来のリスクもすべて引き受けてそれでも自分なりの道に進みたいということなら、まずは両親がどうして自分を引き留めるのかということを冷静に考えてみる必要があります。
両親に納得してもらうためにはまずその就職先がどういうところであるかということをしっかりと自分が理解し、その上で説明をしていくようにことが大切です。
ケンカ別れをするのは最後の最後までとっておき、できるだけ自分のことをサポートしてもらいたいということを合わせて説明していきます。
自分の一生のことなので冷静に話し合いをしておくことをおすすめします。
まずは一歩を踏み出してみましょう
質問者さんの両親が頑なに就職を支持するのにはどういう理由があるかを一度よく聞いてみてください。
質問者さんは日本国内の工業系の企業のことを「組織でしか動かない」といったイメージでとらえているのと同様に、ご両親も「海外の企業は不安定」というイメージで話をしている可能性があります。
イメージだけで話し合いをしているとお互いの考えがそもそもの土台部分から異なっているので説得をしようとしてもただ感情のぶつけ合いにしかなりません。
質問者さん本人のためにもまず日本企業は本当に自分の思うような仕事ができないかということを考え、かつ海外の起業で働く具体的なメリットはどこにあるかということを調べてみてください。