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  3. 一人暮らしをしていないと自立しているとは言えないのでしょうか

一人暮らしをしていないと自立しているとは言えないのでしょうか

金銭

Q.「一人暮らしをしていないと自立していない」と思われてしまいますか?

就職活動を控えている大学生です。

就職活動にあたって有利・不利になる条件をいくつか調べていたところ、一人暮らし経験があるかどうかによって本人の自立性を見られるという話を見かけました。

私は現在実家で生活をしていますが、学費や自分のお小遣いを確保するためきちんとアルバイトをしていますし家事なども積極的に手伝っているつもりです。

正直一人暮らしをしているかどうかということだけで自立性を判断されるというのはとても不公平な気がします。

実際のところ就職活動の場面で一人暮らしをしているかどうかだけで人格を決められることというのはあるのでしょうか?

A.学生時代ならそれほど違いはないかもしれません

「自立」という言葉はここ最近就職活動などでもよく求められる要素ですね。

企業にとって必要な「自立した人」というのは、自分で考えて動くことができる人やいちいち他人を頼りにせずに自力で解決しようとする能力のある人です。

一人暮らしを経験をすることで、例えば毎日の炊事洗濯、着ていく洋服の準備などをすべて自分で行わなければいけなくなります。

実家で生活をしているとどうしても他に家族がいることで生活をしていく上でどこかの部分を頼ることになってしまいます。

自分ではしっかりしているつもりでも、完全に一人になって生活のすべてをやってみると「こんなに大変だったんだ」ということがいろいろと見えてきます。

ただ経済的な事情もありますし行きたい大学の場所などもありますから一概に大学生時代にすべての人が一人暮らしをしなければいけないということもないでしょう。

もし今後自立した人間になりたいということならば、社会人となって自分で収入を得られるようになってから一人暮らしを体験してみるのがよい方法と言えます。

仮に短期間であっても完全に一人になってみることで考える時間ができ、生活に必要な作業を一通り知ることができるでしょう。

また将来的に結婚を考えているなら一人暮らしをしておくことで夫婦世帯になってからの家事能力をつけることができます。

就職活動においてですが、それほど一人暮らしであるということにコンプレックスを持つ必要はないと思われます。

というのもここ最近の企業側の採用活動では早期退職をする若手ほど親と仲が悪い傾向があるということが言われているからです。

むしろ同居している親が就職に賛成し協力をしてくれているということを強調することで他の就活生よりも良い面をアピールすることができます。

金銭的に自立をしてこそが本当の自立

「自立」という言葉にはいろいろな側面があり、誰かに頼らない「精神的自立」の他、自分で自分の生活費をきちんと稼ぐことができるという「経済的自立」などがあります。

一人暮らしをするということはこの精神的自立と経済的自立の両方ができているということを客観的に示すことができます。

質問者さんのように学生の場合には精神的自立ができていても経済的には完全に自立しているわけではありませんので本当の意味では自立をしているとは言い切れないように思います。

無理に焦らなくても社会人になりそれなりに社会的地位がしっかりしてくれば自然に独立した生活をしていきたくなるものです。

まずは周囲の目は気にせず自分なりの心の成長をしていくことを目指してください。