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ブランド品鑑定士になるには

ブランドバッグ

技術が向上しその恩恵を受ける一方、偽ブランド品の製造技術が高度化し精巧につくられたスーパーコピーの流通量が伸びています。なかでもグッチやシャネルのヴィンテージ品には偽物が多数存在している状況です。ブランド品鑑定士は精巧につくられた偽物をプロの目から鑑定し査定をします。ここでは、偽物か本物か見分けるブランド品鑑定士の仕事について解説しています。

ブランド品鑑定士とは

ブランド品鑑定士が活躍できる場所は、ブランド品買取ショップや質屋などです。業務内容は、買取したブランド品が偽物か、もしくは本物か査定をします。また、買取価格を決定するのも仕事の一つ。つまりブランド品鑑定士は、ブランド品を鑑定する重要な業務をする人物と言えます。

ブランド品鑑定士の就職先

ブランド品鑑定士になるにはどのように動けばいいのでしょうか?ここでは、ブランド品鑑定士になるための2つの方法を紹介しています。

ブランド買取専門店に就職する

手っ取り早くブランド品鑑定士になるには質屋やブランド品買取ショップに就職をすることでしょう。ブランド品鑑定士の求人は、さまざまな求人サイトに掲載されています。そこで就職すればブランド品鑑定士となれるのです。また、質屋やブランド品買取ショップに就職するには、未経験でも就職は可能です。事実、大手ブランドショップに在籍する多くの鑑定士は、就職するまで鑑定未経験者であったことが、ブランド品買取ショップのサイトに記載されています。

なぜ未経験でもかブランド品鑑定士になれるのかというと、ブランド品買取専門店の多くに研修制度がもうけられているからです。未経験者であってもブランド品鑑定方法や査定方法を学習できる環境が整えられています。そのため、ブランド品鑑定士になれるのです。

ブランド品鑑定士としてデビューするには概ね三カ月間の研修を受け、店頭に立つことができます。しかし、買取店で店長のような要職を任せられる鑑定士になるには、多くの知識と経験が必要になります。

独立して自分のショップを立ち上げる

もう一つのブランド品鑑定士になる方法は、自分のショップを立ち上げることです。開業するのに必要な許可は、古物商許可証です。申請して許可がおりたら、ブランド品買取ショップを開業して、ブランド品鑑定士として仕事ができます。

仕事の難易度

ブランド品鑑定士の仕事は、ブランド品の取扱い、偽物・本物の見分け方など覚えることがたくさんあります。また、接客の中で、その知識を発揮しなければならないため、非常に難しい職業です。ブランド品を鑑定する際、一つを見落として数十万円や数百万円の損害をだす恐れもあるため、間違いは許されません。つまり、職人と営業両方のスキルが必要となり難易度が高い職業と言えるでしょう。

ブランド品鑑定士の資格は必要?

ブランド品の鑑定や査定をするブランド品鑑定士ですが、実は特別な資格は必要ありません。例えば、土地や建物を鑑定する不動産鑑定士は、国家試験に合格して初めて活躍できますが、ブランド品鑑定士にはこのような資格はありません。
ただ、ブランド品には偽物の流通がつきものです。その排除を目的とした一般社団法人日本流通自主管理協会が、ブランド品鑑定士を対象とした、講習や試験を実施しています。試験に合格すると協会基準判定士に認定されます。協会基準判定士の資格を持っていると、ブランド品買取ショップや質屋などへ就職する際に有利になるかもしれません。

ブランド品鑑定士に向いている人

近年リサイクルショップや買取専門店の数が増加しています。そのため、ブランド品鑑定士の需要が高まっています。鑑定士には、年齢制限もないため、社会人として労働できる年齢であれば、ブランド品鑑定士としてのキャリアをスタートさせられます。そんなブランド品鑑定士に向いている人は、流行に敏感でブランドが好きな方です。とりわけ、さまざまなブランド商品に囲まれながら働きたいという人にもぴったりです。また、情報収集をして、「トレンドはどうなっているのか」「その中で、何が人気なのか」と言った情報収集能力に長けている人もブランド品鑑定士に向いています。

ブランド品買取店で取り扱う品物

ブランド品買取店で扱う品物は、ブランドバッグや高級時計だけではありません。さまざまなものを買取っています。最近では、スマホや洋酒を扱うお店も出てきました。では実際に取り扱っているものを紹介します。

(参考)ブランド・金・不用品の高価買取ならエコリング

時計

ロレックスやブライトリングなどの高級ブランド時計から、カジュアルな電波時計・ソーラー時計、クォーツ・オートクォーツなどを取り扱っています。特にロレックスに代表される高級腕時計は動かなくなったジャンク状態でも買取をします。

宝石

ダイヤモンド、サファイヤ、ルビー、エメラルド、翡翠(ひすい)、真珠、珊瑚などの宝石類や指輪、ネックレスも幅広く買取っています。買取専門店の中には米国宝石学会(GIA)取得の鑑定士が在籍している買取専門店もあります。

ブランドバッグや洋服

プラダ、ヴィトンなどのブランドバッグ、財布、ネクタイ、スカーフ、サングラス、サイズの合わなくなった靴、パンプス、スニーカー、ブーツなど幅広い小物を買取します。ブランド品だけでなく、ノーブランド商品を買取るお店もあります。

ゴールド・プラチナ

ゴールドやプラチナなどの貴金属も、ブランド商品に次いで偽物が多いアイテムになります。そのため、ブランド買取専門店の中には重さや輝きだけでは判断できない貴金属を、X線を使った本格的な透視装置を使って偽物か、本物かを見極めます。

カメラやスマホ、ゲーム機などの小型家電

カメラやスマホ、ゲーム機等の小型家電は近年小型化とさまざまな機能が加わるようになったので、高値で買取をしているものの一つです。特に、カメラはデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼レフ、コンパクトデジカメと3種類に分かれています。基本的に買い取り額はデジタル一眼レフが高いです。また、カメラ3種の中で人気が高いのが、RAW画像撮影に対応したものになります。

骨董品や美術品

押し入れに入っていて使うことがなくなった骨董品や美術品は、ブランド品鑑定士のいる買取専門店で鑑定してもらうといいでしょう。買取専門店では、国内外を問わずさまざまな骨董品や美術品を扱っており、その中には歴史的価値のあるものも多数持ち込まれるそうです。

靴は基本的に消耗品ですが、ブランド靴は何回も修理をすることを前提に作られているため、買取専門店では高額買取対象となっています。買取前に市販の靴用ブラシや柔らかい渇いた布で、ほこりを落としてから持ち込みましょう。仕上げに専用クリームやクリーナーできれいにして買取専門店に持ち込みます。

香水

香水を買ったけど自分の趣味に似合わなくて使っていない人もいるでしょう。そういった人は買取専門店に持ち込むといいかもしれません。多くの買取専門店では、1点からでも買取をしてくれますが、複数持ち込む方が高値で買い取ります。

着物

買取専門店では、自宅に眠ったままの着物も買取っています。買取をするのは着物本体だけでなく、帯・茶杓袋・草履・ショールといった和装小物も買取をしています。在籍するブランド品鑑定士が最新の相場と比較しながら、査定をしてくれるでしょう。

アクセサリー

宝石の買取価格はここ数年で右肩上がりとなっています。特にダイヤモンド製品は世界中で需要が増加しているにもかかわらず、圧倒的に流通量が不足しています。また、ブランド物のアクセサリー市場も活性化しており、ティファニー、カルティエ、ブルガリなどは特に価格が高騰しています。

メッキ・シルバー製品

使わなくなったアクセサリーの中にメッキ製品があり、売っても高く売れないだろうと思っている人も少なくないはず。メッキ製品でもブランド品や有名作家がデザインしたものは高く買い取る傾向があります。また、金製品のアクセサリーより買取価格はやすくなるものの、シルバー製品の買取もしています。

パソコン

デジタル製品の中でスマホやゲーム機と肩と並べるくらい買取額が高いのがパソコンです。特に近年発売されたMACは、高く買い取ってくれる傾向があります。MAC以外のブランドでもパソコンのスペックにより高く買い取ってくれるケースもあるそうです。

トレカなどのホビー用品

遊戯王、マジックザギャザリング、ポケモンカードなどのトレカも高額買取の対象になっています。特に日本国内では遊戯王の市場は広く、限定カードなどは高く買い取ります。市場はあなたの持っているレアカードを欲しています。以外な値段が付く可能性が高いので、一度は買取店で鑑定してらうと良いでしょう。

まとめ

ブランド買取専門店や質屋で活躍するブランド品鑑定士について解説しました。ブランド品鑑定士として一人前に活躍するためには、経験を積む必要があります。経験を十分に積んだら自分のお店を持つことも可能になります。また、ブランド品鑑定士が買取査定をする商品も紹介しました。買取店では確かな目を持った鑑定士が市場の査定額に基づいて、ちゃんとした査定額を提示してくれるでしょう。