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そもそも自立ってなんですか?

自立とはなにか

Q.「自立」の意味がよくわかりません

現在社会人2年めになる男性です。

うちは都内の比較的立地のよい場所に住宅を購入していたということもあり、私は物心がつく前から今の家に家族と一緒に生活をしてきました。

今度将来的に結婚をしたいと思っているので会社の同僚や学生時代の友人が集まるコンパなどにも積極的に参加をしています。

ですがその時によく言われるのが「実家ぐらしの人は自立してないからね~ちょっと女性からは結婚相手には選ばれにくいかもしれないね」といった意見です。

最初は嫌味なのかと思っていたのですが、実際にずっと実家で生活をしている男=自立していない男というふうに見る意見もあるようでとてもショックを受けています。

確かに私はずっと実家で家族との生活をしてきていますが、家の清掃など家事はきちんと手伝っていますし社会人になってからは給料の一部を入れるようにしています。

結婚相手となる人によく見られるためだけに一人暮らしをするというのも家賃が無駄のように思えます。

そもそも何をもって「自立出来ている」という評価は得られるのでしょうか?

A.環境だけではありませんが、環境が自立を促すことはあります

最近は結婚相手に求める条件が男性・女性ともにシビアになってきているので、年収だけでなく性格面も事前に細かくチェックされてしまいますね。

まずなぜ「自立していない人」が結婚相手としてNGになるかというと、それはズバリ一緒に住んだときに全く家事をしてくれない可能性があるからです。

今後はますます世帯数における共働きの率は増えていくことが考えられますので、これから結婚相手を見つける女性にとっては家事能力のない男性との結婚は自分の仕事の負担を増やす要因として大いに懸念されます。

仰るとおり実家で生活をしてきてもきちんと掃除や料理ができる人というのはたくさんいますし、一概に実家ぐらしだからといって生活能力がないということにはなりません。

ですが全体的な傾向として実家から離れたことがない人の方が家事や炊事に関して腰が重いということは確実です。

実家でずっと生活をしていると自分では自分の身の回りのことをしているつもりでも、家の中の生活用品がなくなったりしたときの補充や食事の支度などはなんだかんだで家族を頼ることが多くなります。

短期間でも一人暮らしをしたことがあるとそうした細かいことを全て自分でしなくてはいけないということを身にしみて理解できますので、それが自然と顔つきや態度として出てくるようになります。

「自立」とは「他の人に頼らず自分で生活を維持することができる能力」ということになるので、やはり一人暮らし経験があるかどうかということは客観的な大きな判断材料になります。

もっとも一人暮らしばかりはいっちょまえにやっていても、家事をせずに散らかしっぱなし、食事は外食頼みといった人もいるので経験があるかどうかだけを判断材料にするというのは大変危険です。

毅然とした自分の意見を通せれば問題ありません

質問者さん個人のことだけに限って考えると、既に十分に利便性の高い住宅に住んでいるのにわざわざ他人の目を気にして引っ越すというのは確かにもったいない話です。

もしご自身が自分で身の回りのことを十分にできるという自信がありかつ実際にしているということなら、むしろ堂々と生活をして着実に貯蓄をしていった方が将来的にはよい選択となるかもしれません。

ただ気をつけたいのが結婚相手として意識する相手が見つかった時の態度として、実家優先にしすぎないようにするということです。

嫁姑の関係というのは非常に微妙なもので、ちょっとしたことでケンカになってしまうこともよくあります。

そうした時に結婚をした夫が妻ではなく実家の家族の側についてしまうと、女性は孤立をしてしまうことになりそれが決定的な夫婦仲の決裂につながってしまいます。

結婚相手を探して行くならその点を理解し、きちんと自分が生涯味方になるのだということを事前に伝えた方がよいでしょう。