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第二新卒を理由に余裕を持つのは間違い

第二新卒

第二新卒採用の厳しい状況を理解して

新卒での就職活動とともに今時の学生・新社会人が強く意識するのが「第二新卒」での採用枠です。

就職難と言われている時代ですがその反面で離職率も年々急増傾向が見られており、新卒就職から3年以内に辞める社員は全体の1/3にも上ります。

業種によっては1年以内に半数が辞めるというところもあるくらいなので、企業にとってはそうした人員の穴埋めをするための第二新卒採用はとても重要です。

しかし「第二新卒枠があるから新卒での就職活動は真面目にやらなくてもよい」ということには決してなりません。

というのもまったくの新卒と第二新卒では採用をするときの基準が微妙に異なり、より高いスキルがないと採用されることができなかったりすることも珍しくないからです。

そもそも論として中途採用の場合にはある程度会社にとって役に立つスキルを持っている人を優先するので、第二新卒なのに新卒とまったく同じということではなかなか他の志望者よりも人材的な良さをアピールすることができません。

第二新卒に求められる職業スキルとしては「基本的なビジネスマナー」が備わっているということです。

新たに新人研修などをしなくてもすぐに仕事を教えて覚えてもらえるくらいになっていないと第二新卒で採用をされるというのは難しいでしょう。

必ずしも第二新卒枠があるわけではありません

もう一つ注意しておきたいのが、今後必ず第二新卒という採用枠があるかどうかはわからないということです。

というのも第二新卒枠が大きくなった背景として、「新卒で大量に採用をして残った人だけで仕事をしていく」というスタイルでは企業側のロスが大きくなってしまったからです。

つまり以前ならば本来10人必要な人材を15人採用して5人は辞めると踏んで仕事をしていくという方法だったのですが、そうした場合もし15名全てが残ってしまったり、企業の業績が急激に悪くなり人員をカットしなければいけなくなった場合に対応が難しくなってしまいます。

ですので現在では10人必要な採用枠に10人の採用で行い、もし3名辞めたら3人分の枠で募集するという方法がとられています。

このときもし企業の業績が悪くなったら2名だけ採用にすればよいですから企業にとってのロスは少なくなります。

しかしこの方法では慢性的に人手不足が続いてしまうという欠点もあるので、今後はまた違った方法で採用活動をしていくことも考えられます。

ですので今後も「どうせ大量に第二新卒がとられるはず」と予測するのは少々楽観的すぎるといえます。

新卒での就職活動では新卒生というブランドがありますから、その特権は十分に生かして活動をしていくべきです。

折角の一生に一度の機会、ふいにすることなく全力で就職活動するようにしてください。