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親離れできない大人たち

親子

自立できないのはだれのせい?

親離れできていない子供がいるといいますが、親離れできない原因とは何なのでしょうか?
良く言えば「親のアドバイスに素直に耳を傾ける」ともいえますし、「いつまでも親の言うとおりに生きて親離れできていない」ともいえます。

最近では、お金が必要になったら、親がどうにかしてくれる、そう考える大学生が増えています。
大学生とはいえど、二十歳を超えたら立派な大人です。
ある程度は自立していなければ、社会人になってやっていくことはできません。

一人暮らしの場合は、自立しているともいえますが、結局は家の中はぐちゃぐちゃ、月末に親御さんが来て片づけている始末。
実家暮らしの場合は、家事全般を親に任せていて、生活するお金も1円も入れていない、そんな学生さえもいます。

親離れできていない子供も子供ですが、子供が自立できない原因は「子離れできていない親」なのかもしれません。
双方が精神的に自立していないという意味で、親離れできない大人、そして子離れできない親について考えてみましょう。

親子ではなく友達という存在になる

最近では、親子というあり方が変わってきました。
子供のうちは、親は子を守るべき存在であり、養い教育して育てるという義務があります。
ですが、子供が大人になっても親離れできない原因の一つとして、親のあり方の問題が挙げられます。

「親子」ではなく「友達」のような存在になってしまうのです。
友達のように仲の良い親子、少しは憧れを持つ方が多いと思います。
ですが、果たして友達のような親子関係は、関係が良好だといえるのでしょうか?

何でも話して、頼ってくれて、いつまでも仲良くいられる。
そんな親子関係は親からすれば理想です。
いつまでも甘えてくる子供はかわいいと感じるでしょう。

ですが、親って友達なのでしょうか?
親は、良いことと悪いことの区別を教えて教育する立場です。
昔は、「アドバイス」なんてものではなくそれこそ本当の「教育」でした。

親の言うことは絶対、親が一番、大人になったら、親元を出ていかなければいけない、それは当たり前でした。
今の社会では、親子でも友達くらい仲が良いことが当たり前になり、その関係を壊したくないからとダメなことも言わない、関係を手放さないという方が増えているのです。

友達関係でありながら、果たして子供は自立することができるのでしょうか。
親なんだから、子供なんだからと、何でも素直に甘えている関係で良いのでしょうか。

成人したら、親の言うことなんて聞くな!

成人したら、親の言うことを聞く必要はありません。
20歳を超えて「門限は17時だ!夕方までには自宅にいなさい」そんなことを言われて素直に聞きますか?
聞きませんよね。

親は子供が心配です。
だから、門限というものを設けます。

子供は親が大切です。
親の言うことは絶対だと思っています。

でもそれって、何か犯罪を起こしたら親の責任になってしまう10代の時の話ですよね。
二十歳を超えたら立派な大人、成人したら自分のことは自分でしなければいけない、それが当たり前です。

友達関係であることも、親離れできない原因の一つ。
親が子供を手放さないのも、親離れできない原因の一つなのです。

結局は、「成人したら親の言うことは聞かない」それが当たり前なのです。
アドバイスに耳を傾けるのは良いでしょう。

ですが、親御さんは指図しないでください。
そして、子供は自分の意思を優先し、物事を決めるべきです。